Excel 関数5:TIME関数を使って勤怠計算(深夜時間算出)
引き続き、TIME関数を使って勤怠計算をします。
【深夜時間計算】
TIME関数は休憩時間の「分」を時間計算
にするために使用しました。
《労働基準法37条》
原則午後10時から午前5時までの間に労働させた場合は、通常の労働時間の賃金の計算額2割5分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければなりません。
-----労働局のHPより-----
とあることから、深夜時間を算出しなければなりません。
そこで、こんな式にしてみました。
=(IF(K4>L4,
(MIN(L4+"24:00","29:00")-MAX("22:00",K4)-TIME(0,M4,0))*24,
IF("22:00">K4,(L4-K4)*24,
0)))
もし
退勤時間が出勤時間より大きい?
YES
退勤時間に24時を足した時間と午前5時の小さな方
引く
出勤時間と午後10時の大きな方
NO
もし
出勤時間が午後10時より大きい?
YES
退勤時間
引く
出勤時間
NO
0
退勤時間が出勤時間より小さいという事は
日をまたがっているということなので
最初のIF文で日をまたがったら24時を足して間の時間を算出するようにします。
その時に、深夜時間は午前5時までなので
午前5時を超える時間を無視するため
MIN関数を使って、低い値をピックアップします。
逆に、
出勤時間は午後22時以前の時間は関係ないので
MAX関数で22時以前の時間を省くようにします。
そして、それぞれ算出した時間を引いて深夜時間を算出します。
出勤時間が22:00 退勤時間が24:00 など
出勤時間と退勤時間が逆転しない場合も
想定されるので、更にIF関数を用いて
出勤時間が22:00を超えている場合のみ
時間計算をするようにさせました。
《本日の関数》
TIME関数
IF関数
MIN関数
MAX関数
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Excel 関数4:TIME関数を使って勤怠計算(所定労働時間算出)
前回の引き続き、TIME関数も使って勤怠計算をします。
【所定労働時間計算】
TIME関数は休憩時間の「分」を時間計算
にするために使用しました。
退勤時間 - 出勤時間 - 休憩時間 の 答え
と 8時間の どちらか小さい方
=ROUND(MIN($L2-$K2-TIME(0,$M2,0),"8:00")*24,2)
↓
所定時間の上限
簡単な方法だと、これで良いのでしょうが・・・
夜勤勤務がある場合はこの数式だとマイナスになってしまいます。
6:00 - 22:00 - 1:00 = -17:00
夜勤勤務がある場合はこの数式だとマイナスになります。
【解決方法】
=IF(K2>L2, ROUND(MIN($L2+"24:00"-$K2TIME(0,$M2,0),"8:00")*24,2),
ROUND(MIN($L2-$K2-TIME(0,$M2,0),"8:00")*24,2))
⇒退勤時間より出勤時間が大きい場合は24時を足す
大きくなければ通常通り計算する
この1つのIF関数で夜勤勤務があっても大丈夫です。
メモ
『所定労働時間』とは、労働者が働くこととなっている時間。
就業規則や雇用契約書に記載されている始業時間から終業時間までの時間から休憩時間を引いた時間のこと
-----------------------------------------------------------------
【時間外時間計算】
退勤時間 - 出勤時間 - 休憩時間 の 答え
から 所定労働時間を引いたもの
=ROUND($L2-$K2-TIME(0,$M2,0))*24,2)-$N2
こちらも、夜勤勤務があることを加味して
=IF(K2>L2,
ROUND($L2+”24:00”-$K2-TIME(0,$M2,0))*24,2)-$N2 ,
ROUND($L2-$K2-TIME(0,$M2,0))*24,2)-$N2)
メモ
「時間外労働」とは、労働基 準法で定められた「法定労働時間」(1日8時間・1週40時間)を超える時間のこと。
《本日の関数》
TIME関数
IF関数
MIN関数
ROUND関数
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